寝過ごしの恐怖と戦う日々
東海道新幹線で静岡県から都内まで通勤するNさん(40代/男性)は、こんなデメリットを語る。
「新幹線は滅多に遅れないので、そこも新幹線通勤が気に入っている点ですが、止まってしまうととてつもなく面倒です。タクシーを使うには遠すぎますし、在来線を使うと普段の3倍くらい時間がかかる。本当に重要な仕事がある時は、大事を取ってホテルに前泊することもあります。
寝過ごしも恐怖です。今のところ一度も経験はありませんが、椅子も座り心地が良くて快適ですし、やりかねない。飲んだ時は恐ろしくて、なるべく終着駅が降りる駅に近い便を選ぶようにしています。
基本的には座れますが、たまに座れないと凹みますね。車内で仕事をする予定だったのに座れないとショックですし、ビールとつまみを買ったのに座れなくて、むなしく家まで持って帰ったこともあります」(Nさん)
途中で止まったら大変なことに
通勤だけでなく通学に新幹線を使う人もいる。現在、高校3年生のFさん(10代/女性)は某大学の付属校に合格し、新幹線通学は3年目。通学は基本的には快適だが、嫌なこともあるという。
「新幹線定期は基本的に自由席しか座れませんが、自由席は車両の一番端。新幹線のホームは長いので、毎日ホームの端っこまで行くのが結構面倒です。
新幹線が地震で止まった時は困りました。当日中には復旧しないことが分かり、周りの大人はタクシー乗り場に向かったり、ホテルに電話したりしていましたが、高校生では無理。結局、父親に車で迎えに来てもらいましたが、通学時間は短くても、家が遠すぎるのは怖いなと思いました。
乗り継ぎも悩みのタネです。私は在来線から新幹線に乗り換えて通学していますが、普段と違う時間に学校に行くときや、学校を出たりするときには、乗り継ぎが悪くて猛烈に時間がかかることがあって、これはちょっとイヤなポイントです」(Nさん)