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「恋の駆け引きはゲームで十分」ウマ娘にハマって恋愛離れした若者男性のリアルな声

人気はどこまで続く? ウマ娘を大特集して裏表紙に起用したスポーツ雑誌『Number』の秋競馬特集号は3刷14万部となる異例の大ヒット

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ウマ娘に費やすお金が大事なので出費を抑えたい

 関西の私立大学に通う男性・Bさん(20歳)も、Aさん同様、「ウマ娘」にハマったのを機に現実の恋愛に興味を持てなくなった一人だが、そこには金銭的な問題も絡んでくるという。

「ウマ娘はゲームやアニメ、二次創作などさまざまなジャンルに広がっているのですが、一番興味があるのはグッズ集めです。もちろん、ゲームもプレイしているのですが、より楽しいのはグッズ収集ですね。ランダムで当たるグッズの場合は、好きなキャラが入手できるまでお金をつっこんでしまいますし、暇な時はメルカリでウマ娘グッズをずっと検索しています。

 大阪では日本橋エリアで中古のグッズを探したり、同人誌を買ったりしています。東京に旅行に行ったときには秋葉原や中野ブロードウェイで中古グッズを見てまわりました。人生で初めて、グッズを集める楽しさに覚醒してしまったんです(笑)。日々、自分がイキイキしているなって実感します」(Bさん)。

 Bさんは、ウマ娘のグッズ収集や同人誌購入に没頭するなかで、現実の恋愛に対する関心が薄れていることに気づいたという。

「前は『彼女欲しい』『合コンしようぜ』と、とりあえず周りの友達に合わせて口癖のように話していたのですが、ウマ娘にハマってから本当にこういった発言をしなくなりました。ウマ娘に費やすお金が大事なので、それ以外の出費を抑えたいし、現状、この趣味を上回るような楽しみを現実の恋愛で見出せるとは思えない。あと、もし彼女ができても『僕はウマ娘がすごく好きなんだ』という話を理解してもらうのは難しいだろうなって……。

 友人たちはマッチングアプリを使って彼女探しをしているけれど、僕はその時間があれば同人誌を買いに行きたいし、グッズが欲しいと思ってしまう。そのためにアルバイトも頑張りたい。強がりじゃなくて、それだけの魅力がウマ娘にはあるんです」(Bさん)

 もちろん、恋愛気分を代替するのであれば他の恋愛シミュレーションゲームでもいいわけだし、趣味にお金をかけたいからリアルな恋愛にお金を使いたくない、という人もいるだろう。そうしたなかで、ゲーム、アニメなどで大ヒット中の「ウマ娘」に“恋愛以上に没頭できる魅力”を見出している若者もいるようだ。(了)

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