年齢を重ねるとともに気になってくる白髪。少しでも若々しさを保とうと、自宅で白髪染めに挑戦したものの、失敗してしまう人も少なくない。
白髪染めのカラー剤は、男性向け、女性向けがあるほか、カラーも豊富。ドラッグストアなどで販売されており、800円くらいから2000円くらいの価格帯だ。1つのパッケージに、専用ブラシや手袋なども入っており、比較的簡単に白髪染めができる。美容室や理髪店で白髪染めをすると、少なくとも数千円、高い場合は1万円から2万円くらいすることもあり、セルフでの白髪染めは、リーズナブルな選択と言えるだろう。
しかし、手軽である一方、上手く染めることができなかったということも多い。会社員のAさん(40代男性、独身)はもみあげ付近の白髪が気になるようになり、自宅で白髪染めをしているが、悩みを明かす。
「初めてやったのは43歳くらいのときでした。そのころから薬局で白髪染めを買って、自宅で染めています。専用ブラシにカラー剤をのせて、それを髪の毛に塗るだけなんですが、独り身で誰かにやってもらうわけにもいかず、いまだに上手くできません。もみあげ部分はいいんですが、頭頂部や後ろが全然見えなくて、けっこう大変です。もっと白髪が増えてきたら、セルフでやるのは厳しいです。かといって、お金をかけてプロに任せるというのも、なんだかもったいない気がして……。そろそろセルフカラーもやめて、開き直って白髪を晒して生活するという選択肢も考えています」(Aさん)
夜遅くに風呂場で1人で染めていると…
既婚の会社員Bさん(50代男性)も自宅で白髪染めをしているが、家族は手伝ってくれないという。
「小学生の娘に“老けて見えるから白髪染めをして”と言われて、自宅で白髪染めを始めました。でも、家族はまったく手伝ってくれません。正直言って家庭ではあまり発言権がないというか、妻と娘にちょっと嫌われ気味なんですよ……。
だから、妻と娘が寝てから、夜遅くに風呂場で1人で染めるんですが、なんとも寂しい。しかも、カラー剤を洗い流すときに、勢いよく頭を洗ったら、お風呂の壁や湯船の蓋にカラー剤が飛び散って、結構派手に汚してしまい、それをちゃんと落とさずに放置してしまったものだから、シミのような状態になって、妻から大目玉を食らいました。セルフでの白髪染めは、細心の注意が必要だと学びました」(Bさん)