●部屋の湿度を40~60%に保つ
冬は乾燥するので湿度が下がりがちだが、同じ室温でも湿度が高い方が体感温度が上がる。「部屋の湿度は、40~60%を目安に保ちましょう。加湿器を使うとその分、電気代がかかるので、リビングで鍋をしたり、濡れタオルをいすなどにかけておくのがおすすめ」。ただし、湿度が80%以上になると結露などの原因になるので注意。
●寒く感じたら1枚着るor履く
部屋にいて寒いと感じたら、暖房機器の設定温度を上げるのではなく、身に着けるものを増やして防寒を。「たとえば、カーディガンを羽織るだけで+2.2℃、ひざかけで+2.5℃、靴下で+0.6℃、体感温度が上がります」。温かい飲み物を飲むなど、体の中から温めるのもおすすめ。
●窓からの冷気を遮断して暖房効率を上げる
暖房効率を上げるポイントは窓。「窓は冷気の入り口であると同時に、室内の暖かい空気が逃げ出す出口でもあり、冬に室内から逃げ出す熱の58%は窓からといわれています。厚手のカーテンを使用する、窓枠などに隙間テープを貼って隙間風を防ぐなど、熱が逃げないよう対策を」。梱包用の気泡緩衝材を窓に貼ると熱が逃げにくくなる。
●電気ポット、炊飯器などの保温機能は使わない
保温機能は電力を多く消費するので、なるべく使わないこと。「炊飯器で保温するのは4時間まで。それ以上は、冷凍してレンチンした方が電気代はお得に」。
●エアコンは使わずこたつを活用する
エアコンなどに比べ、暖める範囲が狭いこたつは、節電効果の高い暖房機器としておすすめだという。「使用する際は、こたつ布団に上掛けと敷布団を併用することで、こたつ布団だけに比べて年間約1010円の節約に。さらに設定温度を『強』から『中』に下げるだけで、年間約1520円の節約になります」。