雑誌が数万円で落札
年金世代が捨てられずにため込みがちな昭和レトロの家電や雑貨には高く売れるお宝が眠っている可能性が高い。丸山氏が語る。
「昭和レトロ品は黒電話や鍋など雑多なモノがフリマアプリなどで頻繁に取引されています。壊れていて使えなくても、インテリアとして値段がつくことがある」
実際、ネットのオークションサイトでは、ダイヤル式の黒電話が数千円から数万円、石油ストーブやミシンなども数千円から数万円で購入されている例がある。ゴミだと思って捨てるのはあまりにもったいない。
昭和レトロ品では雑誌や本にも高い価値がつくことがある。
「1980年代のアイドルなどが登場している昔の雑誌は廃品回収に出しがちですが、もしキレイな状態で残っていたら、メルカリなどで数冊をまとめて数万円で売れることもあります。また古い学術書や専門書は絶版になっていることが多く、買い手がつきやすい。こうした品は自分で価値を計ることは難しいでしょうから、古書店などで一度査定してもらうのがよいでしょう」(同前)
そのほか子供が残した「ファミコン」などのゲーム機やソフトも現在ではプレミア価格がついて高額でも買い手がつきやすいという。
家のなかで宝探しをすると思えば、これからの年末の大掃除も苦にならない。
※週刊ポスト2022年12月9日号