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メダルのないパチスロ機「スマスロ」登場で“万枚報告”も多数 「お金を使っている感覚がない」の声も

スマスロ導入でパチスロ業界はどう変化していくのか(イメージ)

スマスロ導入でパチスロ業界はどう変化していくのか(イメージ)

 果たして、スマートパチスロ(以下、スマスロ)は本当に、パチスロ業界の救世主となるのか──。射幸性の高さが指摘されてきたパチスロ5号機が2022年2月いっぱいでホールから姿を消し、出玉性能が抑えられた6号機の時代に突入。ユーザー離れが深刻化する中、メダルを使わないパチスロ機であるスマスロが11月21日から全国のホールに導入された。

 まず導入されたのは、『Lバキ 強くなりたくば喰らえ!!!』(オリンピア)、『パチスロ 革命機ヴァルヴレイヴ』(SANKYO)、『スマスロリノヘブン』(山佐)の3機種だ。パチスロ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏はこう話す。

「ホールがスマスロを導入するには、専用のユニット(メダル貸出機に代わる設備)を設置する必要があります。ユニットへの設備投資も必要ですし、そもそもユニットの製造が足りているとは言い難く、確保するのも簡単ではない状況がある。結果的にスマスロも、まだまだ全国のあらゆるホールに導入されているというわけではありません。ちなみに、発売初週の販売台数は『バキ』、『ヴァルヴレイヴ』はぞれぞれ1万台程度、『リノヘブン』が5000台程度と言われています」

 スマスロの大きな特徴は、6号機よりも出玉性能が高くなっていること。スマスロでは、アシストタイム(AT)などの出玉が増える機能に関する抽選を行う「有利区間」と呼ばれる状態の上限ゲーム数が撤廃された。

「有利区間の上限に到達すると、ATなどに入っていても強制的に終了するため、有利区間が長いほうが、ユーザーにとってはありがたい。6号機の初期では有利区間の上限は1500ゲームで、6.5号機では4000ゲームとなっていましたが、スマスロでは上限が撤廃。有利区間の上限がないことで、実質的にユーザーが有利区間を意識する必要がなくなり、ゲーム性の幅も広がりました」(藤井氏・以下同)

 6号機以降の機種には、1回の有利区間内での最大獲得出玉数が限定されている。6号機から6.4号機までの上限枚数は“獲得枚数”で2400枚、6.5号機では“差枚数”で2400枚。“獲得枚数”の場合、どれだけ負けている状態からでも一撃で2400枚増えたら終了だが、“差枚数”の場合は2400枚プラスになったら終了となる。つまり、1000枚マイナスの状態から出玉が増え始めたら、一撃で3400枚まで獲得できるということだ。

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