馬渕氏とグローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏はともに配当利回りが5%前後のタマホームとエクシオグループを推した。長期保有を目指していくなら「安定して高配当を維持している」ことも重要な指標となる。
「例えばオリックスは多角的な事業を展開しているためリスク分散効果も高く、配当も安定している。この10年以上、減配はありません」(森田氏)
安定していることに加え、「連続で増配している銘柄」なら今後のさらなる配当収入アップも望める。
「リコーリースは23期連続増配と飛び抜けています。プラネットは減益でも増配するほど経営陣が連続増配にこだわっていて、20年近く増配を続けています」(森田氏)
NISAのメリットをフル活用するなら、配当のみならず売却も見据えてPCIホールディングスなどの「株価値上がりも狙える」銘柄にも目を向けておきたい。
さらに銀行預金だけではお金が増えない時代、“銀行に預金するよりも銀行株を持って配当を得る”発想も重要だ。馬渕氏が語る。
「りそなホールディングスをはじめとする銀行株は、日銀の金融政策転換の観測から利ざやの向上などが見込め、今後の株価上昇や増配が期待できるでしょう」
4つの指標を参考に自ら銘柄を探していくことが重要だ。
※週刊ポスト2022年12月16日号