急激な円安の影響もあり、来日する外国人観光客は順調に増えている。一方、年末年始の海外旅行を諦めた日本人は多い。旅行代理店大手のHISは、年末年始の海外旅行はコロナ禍前に比べて2割に留まりそうだと発表した。
「航空券代が以前の1.5倍で家族分となると厳しい」「円安で楽しめそうにないから海外旅行は諦めました」と悲鳴が聞こえてくる。
円安に燃油サーチャージの高騰、便数の減少による影響もあり、確かに海外旅行は割高。それでも諦めるのはまだ早い。物価が安い国であれば、円安下でも楽しめるとトラベルライター・SHIORIさんは言う。
「韓国や台湾、タイ、フィリピンなどアジア圏の国々なら物価が安く、円安でも手頃な価格帯です。距離的にも欧米より近いので、航空券代も安い」(SHIORIさん)
観光業界専門紙『トラベルニュースat』編集長の富本一幸さんも東南アジアを推す。
「特にベトナムやマレーシアは日本に比べて物価が4分の1ほどと割安です。ゴルフをする人ならタイがおすすめ。快適なゴルフ場が多くプレーフィーも日本に比べて安価です」(富本さん)
意外な狙い目が船の旅だ。
「コロナの水際対策緩和を受け、韓国への航路が再開されています。需要喚起のために運賃が下げられ、通常運賃の4割引きキャンペーンが展開されているのでお得です」