以下、さまざまなモノの実際の買取例を紹介するとともに、「買取福ちゃん」の査定士に査定ポイントを聞いた。
●中国古切手
参考買取価格=約20万円
日本切手の場合、現行品は基本、本来の価格以上の値がつかない。高額になるのは海外切手だ。注目は1966~1976年の文化大革命以前に発行された中国切手。当時中国では、切手の収集が禁止され多くが捨てられたため、希少性が高い。「逆に下の写真の切手は、文化大革命後のもの。状態がよくても希少価値はありません」(川元さん・以下同)。
●中国記念切手
参考買取価格=約10万円
中国切手の中でも、特に希少性が高く、高値が見込めるのがこの「赤猿切手」だ。「『中国十二支切手シリーズ』の第1弾として1980年に発行されたもので、赤地に子猿のイラストが描かれています。毛の1本1本まで緻密に描かれており、さらに金粉もまぶされていて、横から見ると毛が浮き上がっているように見えると、切手ファンの間でも人気のお宝です」。
●古銭(1円銀貨)
参考買取価格=約8000円
「1円銀貨は、1871(明治4)年から発行された貿易通貨。貿易にのみ使われ、市場に流通していないため希少性が高く、偽物も多く存在します」。一方、寛永通宝は、江戸時代の通貨で古いものだが、市場に流通していて多く残っているので、数十枚まとめても数百円程度。
●着物(伝統工芸品)
参考買取価格=約3000~5000円
西陣織の新品・値札付きの帯。当時58万円で購入したようだが、残念ながら買取金額は100分の1以下。「帯の需要が着物に比べて低いため、新品でも査定額は低くなります」。写真左下の伝統工芸品・大島紬の着物も新品だが、小紋なので買取金額は約3000円。「ただし、有名な作家のものなら高額になる場合も。査定士に相談を」。