気が合う人と飲むのは楽しいけど…
専門商社に勤務する30代男性・Bさんの職場でも、今年から忘年会が復活。これまで忘年会に「いい思い出は一つもない」と苦笑いを浮かべる。
「忘年会の幹事をしたことがありますが、出欠確認はもとより、店選び、会費の設定、イベント内容決定、その進行役など、面倒くさいことばかり。
当日は、酔った上司や役員から、『店のセレクトがイマイチ』『今年は盛り上がりに欠ける』など、ダメ出しをされてへこみました。酔った女性社員を介抱するのも難儀ですし、暴れる男性社員たちをなだめるのも大変。二次会以降は各自ご自由にということで、一次会後は逃走したら、またもや役員から“仕事ができないヤツ”扱いされました。ほんと、忘年会はつらい思い出しかないです」(Bさん)
だが、Bさんは忘年会のような“飲みニケーション”自体は嫌いではなく、むしろ「好き」だという。半強制的な職場全体での飲み会に不満があるのだ。
「飲み会は嫌いじゃないけど、全員集められて、飲みたくない人とも一緒に飲むのが嫌。職場の気が合う同僚と少人数で飲むのは楽しいですよ。今年は感染者数が全然落ち着いていないし、気になる人もいるだろうからということで、忘年会は自由参加になしました。正直、コロナと関係なく参加しないという人も多いと思います。来年もその流れが続き、会社の忘年会そのものがなくなってほしいくらいです」(Bさん)
勤務時間内の「ランチ忘年会」なら参加したいけど
不動産業界で働く20代女性・Cさんも、今年開催される忘年会が「今から憂鬱」だと言い、手厳しい疑問を投げかける。
「忘年会って、『年に一度しか会わないから、行くのが大事』っていう意見の人がいるけど、逆に、年に一度しか会わないなら、そもそも会う必要性もないっていうことなんじゃないですかね? 忘年会でしか会わない人がいますけど、何の話をすればいいのか、さっぱりわかりません。『今何しているんですか?』『何々です』といった、質疑応答で終わりですよ」(Cさん)
Cさんは、「お酒を飲んだら、無礼講みたいな風潮も嫌い」だという。