「お酒の席だから許される、という考え方の意味がわかりません。お酒の席だからちょっとセクハラめいた質問もOKとか、ボディタッチもありの雰囲気とか……。それを嫌がると、『あいつはノリが悪い』みたいな扱いになって、なぜかこちらが悪者にされるのも納得いかない。
さらに忘年会だと、みんな普段以上に羽目を外しがちなんですよね。発散するのはいいけど、他人に迷惑をかけないでほしい。数年前の忘年会で、酔いつぶれた先輩を仕方なくタクシーで送っていったことがありましたが、途中でリバースしそうになるし、私の家とは真逆の方面だし、さんざんでした。“酔っ払った者勝ち”なのって、どう考えてもおかしいです」(Cさん)
Cさんは、「せっかくコロナ禍で下火になったのに、わざわざ復活させなくても」と嘆き節。「では、どんな忘年会ならいいのか」という上司からの問いに対しては、「経費は会社持ち」という前提で、「食事会をするなら勤務時間内、ランチはどうか」と提案しているという。
コロナ禍で忘れかけていた忘年会の復活。久しぶりに顔を突き合わせた挨拶ができることを喜ぶ人もいるだろうが、その裏でため息をついている人も少なくないのかもしれない。(了)