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スマスロの“大本命機”登場が「パチスロ復活」の狼煙となるか 期待の一方で設置台数に課題も

スマスロは全体の5%しかない

 そんなスマスロだが、まだまだ導入台数は決して多いわけではない。

「2022年におけるスマスロの出荷台数は約7万台とされています。実際にホールに導入されているのはもうちょっと少ない台数だと思います」

 警察庁が発表した「2021年全国遊技場店舗数及び機械台数」によると、2021年時点での全国のパチスロ機の設置台数は147万5703台。2022年に閉店したホールもあるので、設置台数が減っている可能性もあるが、仮に全国のパチスロの設置台数を140万台とすれば、7万台のスマスロの割合は約5%となる。

「現状では、スマスロの設置台数が少なすぎて、打ちたくても打てないというユーザーが多い。スマスロがいくら好評だといっても、全体の5%のスマスロでパチスロ業界全体を支えるのは厳しすぎる。スマスロが広く普及するまでは、パチスロ業界もまだまだ我慢が必要でしょう」

 スマスロを設置するには、専用ユニット(メダル貸し出し機)を導入する必要があり、ホールはそのために設備投資をしなければならない。その費用を確保できず、スマスロ導入を躊躇するケースもあるだろう。

「余裕のある大規模チェーンはどんどんスマスロを導入し、売上が減っている小規模チェーンはスマスロを導入できず、その結果、余計に格差が広がっていくという未来も考えられます。大手はスマスロで潤うかもしれませんが、業界全体が潤うにはまだまだ不十分です」

 パチスロ業界全体でスマスロへの期待が大きいだけに、その動向は今後も注視されそうだ。(了)

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