ダウンロード版は紛失や貸し借りトラブル防止に活躍
IT企業に勤務する40代女性・Bさんは、ダウンロード版を不自由なく使っている。
「確かにパッケージ版と違って売ることはできないですけど、共有することはできます。例えば、Nintendo Switchのゲームは、設定すればダウンロード版を買えば最大2台のまで共有して同時にプレイできます。夫婦や親子で共有し、1本買えば済むのでお得。ダウンロード版には中古はないけれど、定期的にセールがあるので、その時期を狙うのも手です。最大で8~9割引きという破格のセールもあります。
コスパだけでなく使い勝手もいいですよ。複数のゲームを並行して遊ぶなら、パッケージ版だといちいちソフトやディスクを入れ替えなきゃいけないのが意外に面倒くさい。その手間がないことは、人によっては小さく見えても実は大きなメリットだと思います」(Bさん)
Bさんはダウンロード版の「無形」という特徴は、子供がいる家庭でこそ真価を発揮されるとも思っている。
「私たちが子供の頃は、パッケージ版一択でソフトの貸し借りをよくしていましたよね。でも、今の子供にとってはダウンロード版の方がいいと感じています。ソフトの紛失防止だけでなく、子供同士のゲームの貸し借りによるトラブルを防止できることが大きなメリットです。ソフトを壊されたり、借りパクされたりみたいなことがないダウンロード版は、子供がいる家庭こそメリットがあるのではないかと思います」(Bさん)
パッケージ版とダウンロード版の併用
一方で、ものによって買い分けているというのは、金融機関に勤める20代男性・Cさんだ。
「シリーズものですでに何作もプレイしていて、定期的にプレイが想定されるゲームはダウンロード版で買っちゃいます。新規タイトルだったり、長くプレイするかわからないものは最悪つまらなかったら売れるのでパッケージ版を買っています。
ゲーム機でも差があると思います。僕はPlayStationのゲームは、1つのタイトルを家でじっくりと楽しむことが多いのでパッケージ版。持ち運びの多いSwitchはソフトの紛失リスクを考えるとダウンロード版の方が都合が良いですね。うまく使い分けているつもりでも、パッケージ版でもダウンロード版でも積みゲーばかり増えていますが……」(Cさん)
パッケージ版にもダウンロード版にも一長一短あるようなので、自身に合ったスタイルを見つけたい。(了)