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本当に“底上げ”していないのか? コンビニ3社の「ミックスサンド」パンを開いて具材を確認してみた

底上げではなく「演出」の上手さか

 これらのリサーチ結果をもとに、前出・小浦氏が分析する。

「3商品とも、過剰に具材が少ないと感じるようなことはありません。ただ、それぞれに具材の量を含めて特徴があるのは間違いなさそう。また、単純な重量と実際に食べたときのボリューム感にも差があります。

 たとえば、セブン−イレブンのハムレタスサンドは、重量だけを見ると3社の中でもっとも軽いのですが、レタスの量もハムの量もたっぷり。2社に比べて、パンが小さめということも影響していますが、それだけ“具材重視”の作りになっていると言えます。

 また、ツナサンドについては、見た目も実際の重量においても、具材が敷き詰められている面積においても、ローソンがもっともボリューミーですね。

 一方、たまごサンドは、ゆで卵の形状が異なるものの、もっともボリューム感があったのがファミリーマートでした。ファミリーマートの場合、基本的にカット面近くに多く具材が配置されており、見た目的にもボリューミーになっているのが特徴的です。もしも実際にはあまりボリューム感がなければ“底上げ”と指摘されますが、そうではないので、ここは“上手く演出している”と言えるでしょう」

 価格を全重量で割った「1gあたりの価格」は、ファミリーマート、ローソン、セブン−イレブンの順で安かった。

「重量に対するコスパ的には、ファミリーマートがいちばん優れているという結果です。とはいえ、3種類のサンドイッチについて、どんなところを重視するかで、選ぶ基準も変わってきます。たとえば、ハムをたくさん食べたいならセブン−イレブンがいいでしょうし、たっぷりのツナが食べたいならローソンがいい。それぞれの商品の特徴を掴んでおくことで、自分にとってベストな選択ができると思います」(小浦氏)

 単純に具材の量だけで見極めることができないのが、コンビニのサンドイッチ。とりわけ具材の種類が多いミックスサンドは、それぞれの個性がはっきりしていることは確かなようだ。(了)

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