ビジネス

2023年は「失われた30年」を取り戻すターニングポイントに 日経平均4万円の予測も

右から株式評論家の植木靖男氏、武者リサーチ代表の武者陵司氏、不動産コンサルタントの長嶋修氏

右から株式評論家の植木靖男氏、武者リサーチ代表の武者陵司氏、不動産コンサルタントの長嶋修氏

植木:そのためには株式市場にもっと資金が流入するようなインセンティブが必要でしょうね。しかし、それには岸田政権が打ち出した「NISA(少額投資非課税制度)」の拡充だけでは足りない。

武者:大きなパワーになりそうなのが、企業の自社株買いです。簡単に言ってしまえば、今は借金をして株を買っても、利息がほぼゼロで益利回りが8%ある状況。企業が借金をして自社株を買えば、大幅に利益をあげられるわけです。日本企業には300兆円規模の余剰資金があるとされ、それらを活用できれば、インパクトは大きい。

第2回に続く

【プロフィール】
植木靖男(うえき・やすお)/1938年生まれ、東京都出身。日興証券、日興リサーチセンターを経て1999年に独立。新聞、テレビ、ラジオ、週刊誌、講演会で株式評論家として活躍中。

武者陵司(むしゃ・りょうじ)/1949年生まれ、長野県出身。(株)武者リサーチ代表、投資ストラテジスト。1973年大和証券入社後、ドイツ証券副会長などを歴任し、2009年より現職。

長嶋修(ながしま・おさむ)/1967年生まれ、東京都出身。不動産コンサルタント。業界の第一人者としてテレビ等メディア出演、講演、出版・執筆活動等で精力的に活動中。

※週刊ポスト2023年1月13・20日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。