また、現時点でのレカネマブの投与対象は、進行抑制が明確に確認された軽度認知障害と軽症認知症レベルの患者に限られ、中等度以上の患者などは適用外であることも知っておきたい。
日本での承認時期などについて改めてエーザイに聞くと、
「2023年内の承認を目指しています。『Clarity AD 検証試験(第3相臨床試験)』では、主要評価項目と副次評価項目、すべて成功しているので期待は高いのではないかと思っています」(同社PR部)
と自信をにじませた。今度こそ夢の治療薬が日本で普及する日は来るか。
※週刊ポスト2023年1月27日号