高額なゲーミングPCを分割払いで買うことへの賛否（イメージ）
ゲームを快適に楽しめる「ゲーミングPC」が、若い世代を中心に人気となっている。普通のPCより高性能である分、価格が20万～30万円以上するものも珍しくない。高価な買い物となるだけに、「一括払い」が厳しいと感じて「分割払い」を選択する人も少なくないようだ。一般的に分割払いをする際は、金利や手数料が上乗せされるが、ゲーミングPCの場合、金利・手数料が無料になるキャンペーンも多く、「支払総額としてはどちらも変わらない」という意見もある。
未成年者の場合、分割払いをするには保護者の同意が必要となるが、成人年齢が18歳に下がったことで、18歳になれば自分で分割払いを選ぶこともできる。はたして若者のゲーミングPCの購入は一括払いがいいのか、分割払いがいいのか。それぞれ派の主張を聞くと、お金についての価値観の違いが浮き彫りになった。
「金利ゼロでも“分割払い＝借金”」という考え
まずは「一括払い」派の意見から。メーカーに勤務する50代男性・Aさんは、20代で大学生の息子がいる。仮にゲーミングPCを買いたいと相談されたら、「まずは一括で払えるだけのお金を貯めろと言うと思う」と、基本的には分割払いでの購入に否定的だ。
「車や家など、数百万円、数千万円のものは話が別ですが、僕が基本的にローンが嫌いで、一括払い派なんですよね。払えるなら全部払い切ってしまったほうが、自分のものになった感があるというか。だから僕が買うとしたら、一括払い一択です。
息子が数十万円の買い物をする場合で、僕がお金を出すわけではなく、また月々に払うお金が数千円で金利がゼロだとしても、彼がローンという“借金”を背負うことには変わりがないので、それはなるべくしないでほしい。若い頃から『分割にすれば高いものでも手に入る』という感覚を持つのは危険だと思うし、そもそもローンを組むことに慣れるのは、借金に慣れることでもあるという考えなんです。自分でコツコツお金を貯めて買うという達成感を大事にしてほしいと思います」（Aさん）
