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「異次元の少子化対策」の財源として高齢者の老後資金が標的に やくみつる氏は「世代間で不公平」と怒り爆発

「子ども予算倍増」に意欲を見せ、子育て支援施設を視察する岸田文雄・首相(2022年12月/共同通信社)

「子ども予算倍増」に意欲を見せ、子育て支援施設を視察する岸田文雄・首相(2022年12月/共同通信社)

 この総理は“少子化対策の財源がないから高齢者のカネを使わせろ”と着々と準備を進めている。それだけではない。

 政府は少子化対策の目玉として児童手当(中学生以下の子ども1人あたり月1万~1万5000円)の所得制限を撤廃し、高所得者世帯にも手当を支給する「金持ち優遇」政策とセットで予算倍増を推進する構えだ。

「子育てのために我慢しろというのは、理不尽」

 これに真っ向から反対の声をあげるのが漫画家やくみつる氏(63)だ。

「私には子どもがいません。世の中、『子は宝』という常識がまかり通っています。私はそうは思わないけれども、それを口にするのは憚られる雰囲気は確かにあります。

 しかし、そもそも少子化対策とは不公平です。子どものいないわれわれには恩恵はない。税金を取られるだけで不愉快ですよ。その上、今回は『公平を期する』という理由で、高所得者にも児童手当を出すというんでしょ。世代間で不公平、子どものいるいないで不公平な政策なのに、上っ面だけ公平感を出しているわけです。

 こんなところで金持ちを優遇する必要なんてないんじゃないですか。子育てのためなら我慢しなきゃいけないというのは、理不尽であることをわれわれは気づくべきだと思います」

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