万一、サッカー日本代表が18年に開催されるW杯の出場権を逃したり、期待のWBCで侍ジャパンが早々に敗退するようなことがあれば、日本中が意気消沈するおそれも。
また、強い女性が主人公のドラマがヒットした年は景気後退局面が多いというデータがあるので、戦国時代を生きた女性領主の生涯を描く17年の大河ドラマ『おんな城主直虎』が高視聴率を弾き出すようだと厳しい。
ちなみに、十二支に注目すると、17年の干支である酉年の戦後の株価は、平均15%もの株高を示している。この期間の酉年は5回あり、そのうち4回で株価は上昇している。
これは前年大納会の終値を基準にしているので現段階で予想はできないが、現在の水準から単純に計算すれば日経平均は2万円前後に達することになる。
為替では変動相場制に移行した74年以来、酉年は4回訪れているが、そのうち3回は円安になっている(米ドル/円は平均で2.6%円安に)。また、アメリカ大統領選の翌年は過去5回連続で円安となっており、平均して10.9%ほど円が下落しているというデータもある。
現状の日本の景気は、方向性がはっきりしない不透明な状況が続いていたが、少しずつ改善の兆しが見え始めている。
景気動向指数の基調判断も1年半にわたる「足踏み」が続いているが、一致指数が3か月連続で上昇すれば「改善」となる。一致指数に最も影響を与える鉱工業生産指数が8月分で「緩やかな持ち直し」に上方修正され、その傾向が続いていることから、景気動向指数も12月には「改善」に戻る可能性が高い。
はたして17年は日本経済の復活の年になるのか、今後の動向を注視してみたい。
※マネーポスト2017年新春号