中国からの輸入食品に発がん性のカビ毒
危ない食べ物として指摘される機会が多いのが、中国製の食品だ。2008年の毒餃子事件から15年。厚生労働省が公開する「輸入時における輸入食品違反事例」の最新版(2022年12月~2023年1月)でも、別掲表のように違反があった。なかでも目につくのが「アフラトキシン」だ。食品問題評論家の垣田達哉さんが言う。
「アフラトキシンは“天然物最強”と称されるほど強い発がん性を有するカビ毒で、世界的に規制対象になっている。中国ではアフラトキシンが原因と思われる食中毒で亡くなった人もいます」
『中国「猛毒食品」に殺される』の著書があるジャーナリストの奥窪優木さんも言う。
「中国当局は違法添加物や違法農薬の取り締まりを続けていて、残留農薬や指定外添加物が検出された例は以前に比べて減っている。しかし大腸菌やカビの検出はまだまだ多く、衛生状態の悪さは相変わらずという印象です」
特に注意を要するのが、中国から輸入される水産物だ。
「ウナギやワカメ、イカ、アサリなどに加え、最近ではホタテや魚卵類、サバなども中国で加工されて日本に輸入されているものが多い。特に最近では円安や物価高の影響で、中国から食品を輸入する商社や量販チェーンなどでは、信頼度は未知数でも仕入れ値の安い取引先に鞍替えする動きも出てきている。毒食品が紛れ込みやすいタイミングなので、警戒が必要です」(奥窪さん)
※女性セブン2023年2月23日号