激務だった職場から転職「ぬるま湯の居心地はいいけど…」
30代女性・Bさんは、クリエイティブ系の専門職から事務職に転職した。「何も頭を使うことがなく、とにかく楽」だと言う。
「前職は裁量労働制で“定額働かせ放題”みたいな感じ。長時間労働が常習化していました。ほぼ毎日のように終電まで働いても、給与は同じなので、時給換算したらアルバイトのほうがましだったかもしれません」(Bさん)
そんな激務がたたり、心労もあって激ヤセしたBさんだが、今は「激太り」している。職場が変わったことで、Bさんの身に何が起きたのか。
「お菓子を我慢するのが大変なんです(笑)。仕事量が少ないのに、営業さんがいっぱい持ってきてくれるので、職場はお菓子だらけ。入社してから1年で8キロ増えました」(Bさん)
Bさんによれば、現在の職場は「前時代的」だという。いわく、「男性社員に毎朝、お茶かコーヒーを出すこと、課長の話を聞くことも業務のひとつです」。Bさんは、そんな職場環境についてこう話す。
「激務で心や体が不調になるぐらいなら、“ぬるま湯”に浸かっていられる環境は最高だなと思ってしまいます。お茶を出したり、雑談に付き合ったり……もはやスナックのママ状態ですが、それでお金がもらえるならなんぼでもやりますよ。
ただ正直、今のままだと転職に必要なスキルは絶望的なので、ずっとこのままでいるかというと、先行きは不安です。何かに追われない生活は快適なのですが、だからといって会社がずっと安泰かどうかは別の話。将来のことを考えて、英会話に通ったり、IT系のセミナーに参加したりしています。ぬるま湯に浸かりつつ、自分探しをしている感じです」(Bさん)