Aさんは、「サ終後もオフラインで操作できたらいいのに……」と漏らす。だが、現実にはサービス終了後にアプリを起動しても、「エラー」などと表示されるだけのゲームがほとんどだそうだ。
スマホゲームのプレイにともなう悲しみや喜びも感じてきたAさん。実はもう新しくスマホゲームをプレイする気にはなれないという。
「ツイッターの検索でタイトル名を検索した時、サジェストに『サ終』が入り出すと、もう気が気でないんですよ。サ終するんじゃないかという恐怖に苦しむことになります。ただでさえ、最近は短命なタイトルが多いので……。そして、サ終が近いと思えば、気持ちよく課金ができなくなり、“課金控え”状態になります。こういう心配や不安に翻弄されるので、しばらくスマホゲームから距離をとっていた時期もあります」
後で懐かしくなってもプレイできない
そんなAさんは現在、ひとつだけ遊んでいるタイトルがあるという。今年で8周年を迎えるもので、Aさんはそれがもしサービス終了したら、スマホゲームから完全に引退すると決めているそうだ。
「僕がスマホゲームを始めたきっかけのタイトルなんですが、最近はストーリー進行も遅いし、物語も終わりに近づいているような気もしています。ガチャで推しキャラを出すために15万円課金したのに出なかったこともあり、合計400万円くらいは費やしています。終わってしまったら何も残らない恐怖はありますが、『永遠に続くものはない。いつかは終わる』と、“看取る”覚悟もできています。ただし受け入れる時間が欲しいので、かなり前からの告知はマストにしてもらいたいです」