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住まい・不動産

老母が「ここは私の家よ!」と激怒… 相続税対策「二世帯同居」で親子関係崩壊を防ぐために必要なルール

 家庭内別居状態となってしまった男性の母は、みるみる元気がなくなり塞ぎこむことが多くなっていったという。

「何度も同じことを言うようになったり食事の食べこぼしが増えたりするようになったので、もしやと思って病院に連れていくと、軽度の認知症と診断されました。今後、母の介護はどうするのか……。今では同居したことを後悔しています」(50代男性)

 この男性のように、二世帯同居で家族に亀裂が入るパターンは珍しくないという。家づくりコンサルティング代表取締役の熊谷一志氏が語る。

「パートナーに先立たれて独りになったり、家を建て直したりするタイミングで子と同居を始めることが一般的ですが、起床時間や家事のやり方といった生活リズムの違いからストレスが溜まって衝突が起きがちです。なかでも嫁と姑の間で摩擦が生じることが多い」

 加えて金銭面でのトラブルにもなりやすい。らくだ不動産副社長の山本直彌氏が語る。

「本来なら老いた親は子より光熱費や食費が少なくて済みますが、同居によって金銭的な負担が増すケースもあります。問題がこじれると最悪の場合、どちらかが転居となることも。

 また、子が複数いる場合、同居していた子とそうでない子の間で、親の死後に相続トラブルへと発展するリスクもあります」

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