また、物件の特徴によって不動産会社の選び方が変わってくることも知っておきたい。
「メジャーな駅に近い好立地の物件なら、複数の不動産会社に買い主を探してもらう『一般媒介契約』にすると、高く売れることが多い。業者が競い合うことによって、どんどん値段が上がっていく状況を作ることができます。
一方、立地が悪くて買い手が簡単に見つからない物件なら、地域密着型の不動産会社と『専任媒介契約』(1社のみと契約する)を結ぶのが良いでしょう。彼らがもし悪徳な行為をすれば地域のマーケットの信用を落とすことになるので『囲い込み』をする可能性は低いですし、地元の情報網を駆使して買い主を探してくれるはずです」(榊氏)
“人生最大の資産”を売りに出すのだから、十全な備えが必要になる。
※週刊ポスト2023年3月10・17日号