人気コンビの爆笑問題や新M-1王者のウエストランドが所属し、勢いに乗る芸能プロダクション「タイタン」は、次のスターを発掘する芸人育成をスクール形式で行なっている。にぎやかながらも真剣そのものの学校生活を追った。
「タイタン」は、お笑いコンビ・爆笑問題の所属事務所として1993年に創業。太田光の妻・光代氏が代表取締役社長を務め、現在は芸人や文化人、タレントなど総勢46組が所属する。事務所の規模は着実に大きくなっており、昨冬には、芸歴14年目のウエストランドが事務所初のM-1王者に輝いた。
近年、多くの芸能事務所が芸人を養成するスクールを開設しているが、タイタンでも「タイタンの学校」を2018年に開校。現在学んでいる5期生は、4月の卒業公演に向けてラストスパートを迎えている。「タイタンの学校」理事長は、光代社長が兼任している。
事務所の看板である爆笑問題は今もライブで新ネタを披露しているが、「タイタンの学校」でもネタを重視する。定員30人以内の少人数制で、講師から細やかなアドバイスが受けられる。月2回のライブも開催しており、実戦力も鍛えている。
入学資格は18歳以上65歳未満で、受講生の年齢層が幅広いのも特徴の一つ。谷村新司のものまねで人気のダンシング谷村も5期生として学ぶ。芸人コースのほか、表現やエンターテインメントの基礎を学ぶ「一般コース」もあり、演技や文章の書き方、書道などを学ぶ総合講義は、両コースの受講生が一緒に学ぶ。太田光代理事長やテリー伊藤氏など、特別講師による講義も不定期で行なわれる。
現在は、今春5月入学予定の6期生を募集している。受講料は芸人コースが税込51万7000円、一般コースは22万円。応募後、書類選考&面接オーディションで合格すると入学できる。成績優秀者にはタイタン所属の道も開かれている。M-1王者に続く新たなスター誕生に期待したい。