映画館に行くと、本編上映前に「録音や撮影は禁止」「前の席は蹴らない」「スマートフォンの電源を切る」といったマナー啓発動画が流れるが、それでもマナー違反が完全になくなることはない。なかでも近年問題となっているのが、上映中にスマホをいじる行為だろう。「ちょっとぐらいなら大丈夫」と考えているのかもしれないが、暗い劇場内でスマホが発する光はかなりまぶしく、それが気になって映画に集中できないという人も少なくない。
迷惑な客が近くにいた場合、それを注意したいところだが、映画館では大きな声は出しにくい。だから結局、何も言えずに「今回は座席ガチャがハズレだった……」と諦めてしまう人は多いだろう。なかには、本人がマナー違反と感じていなくても、周りの客が迷惑に感じる行為もある。映画ファンに「座席ガチャでハズレだった」と感じた瞬間について、話を聞いた。
香水の匂いがキツすぎる
「先日、劇場で一つ空けて隣に座っていたカップルがいました。その男性のほうの香水の匂いがキツすぎて……。上映中はマスクをしながら観ていましたが、匂いがさらにマスクのなかにこもっているような感じになって、上映時間中に気分が悪くなってしまいました。本人はデートだと思って来ているかもしれませんが、周囲の迷惑も考えて香水をつける量を調整してほしいです」(30代男性)
中央の席で上映中にトイレに立つ
「上映時間が長い映画の時に、お手洗いに行きたくなる気持ちはわかります。生理現象なので、行くなとは言いません。それでもこの間、広い劇場で列の中央に座った男性が、映画のすごくいいところで、目の前を『すいません、すいません』と通って行き、集中できなくて最悪でした。行きと帰りで最低2回は目の前を通られるわけで、正直、イラッとしました。別に通路側に近い席の人だったらそこまで気にならないのですが、列の中央の場合は時間もかかるし、多くのお客さんに迷惑がかかると思います」(40代男性)