着物に似合う財布はどんなものか。創業52年の着付け学院を運営し、かつては山口百恵さんの雑誌撮影の着付けも担当したのが、きもの研究家の三宅てる乃さんだ。そんな三宅さんが愛用しているのが、白地の革に草木模様があしらわれた長財布だ。兵庫県・播磨姫路の伝統工芸である「文庫革」のもので、薄さはなんと3mm程度だ。
「3年ほど前、着物の仕事にかかわって50周年のとき、お弟子さんからプレゼントされたものです。これなら帯に入れておくこともできますし、どんな着物の柄にも合うところが気に入っています」(三宅さん・以下同)
ふだんから心がけているのは、とにかくお財布がふくらまないことだ。
「中に入れるのは、クレジットカード1枚とマイナンバーカードなどの身分証明書にお札を5万円程度。財布がふくらみすぎると、帯に入れることができませんし、スマートじゃないですからね。
それに、私はイベントや講演などで全国各地に行くので、移動する際に持ち歩く荷物が多いんです。そのため、バッグの中でかさばらないようにお財布は薄くて軽いものが理想ですね」
買い物のときは、シルバーのファスナー付きケースに入れて持ち歩いている。
「私の財布にはファスナーがないので、中身がうっかり外に出てしまわないよう、このケースに入れて持ち歩いています。
これだけ持ってスーパーやコンビニなどに買い物に行くこともあります。セカンドポーチのようにも見えますし、着物にもよく合うんですよ」
財布について「6つの質問」
Q1.財布はどこで買うことが多い?
A.プレゼントされることが多いです。
Q2.どのくらいで買い替える?
A.3年以上は少なくとも使っています。
Q3.現在の所持金は?
A.5万円くらい。
Q4.クレジットカードの枚数は? そのうちメインカードは?
A. 2枚。主にダイナースクラブのカードを使っています。
Q5.現金、カード以外に入れているものは?
A.身分証明書としてマイナンバーカードなどを入れています。
Q6.現金派? それともキャッシュレス派?
A.長らく現金派でしたが、最近はPayPayも使い始めました。
【プロフィール】
きもの研究家・三宅てる乃さん/1944年生まれ、京都府出身。京都きものファッション協会会長。テレビや雑誌、舞台などで芸能人の着付けを担当する。海外にも赴き、着物文化を伝える活動を行う。
撮影/奥田珠貴
※女性セブン2023年4月27日号