男性にとってはビジネスマンのたしなみとして、女性にとってはファッションアイテムとしても愛用されてきた長財布。だが、今やスマートフォンが普及し、キャッシュレス決済へと向かう時代。二つ折りよりさらに小さい三つ折りなど、どんどんコンパクトな財布が求められているようだ。長財布をやめてミニ財布派に“転向”した人たちに、その理由を聞いてみた。
コンパクトな方が「おしゃれ」
20代の女性会社員・Aさんは、昨年のクリスマスからミニ財布を使うようになった。かつては長財布にクレジットカード、キャッシュカード、ポイントカードと各種のカードをパンパンに詰め込んでいた。
「インスタでモデルが紹介したり、女性ファッション誌でも“ミニ財布”が特集されるようになっているなか、ふと自分の財布を見たときに、『なんでこんなに重たい物を持ち歩いているんだろう』と気になって。
早速コンパクトで、お札、カード、小銭をうまく収納できるものを購入しました。友だちの中には、よりコンパクトさを求めて、名刺入れをミニ財布がわりに使っている人もいます。コンパクトな財布の方が可愛いし、断然おしゃれだと思います」(Aさん・以下同)
財布の新調とともに、中身も軽くした。
「いろいろ試してみた結果、カードは、7枚ぐらいが気軽に持ち歩ける限度かなと感じました。ポイントカードや診察券などは、使う時以外は家で保管しています。現金を使わないといけないお店では、会計時に小銭がなるべく少なくなるように工夫。レシートも溜め込まなくなりましたし、財布の中身をなるべく軽く済ませる心がけが習慣化されました」(Aさん)