6月に入って、日経平均株価が33年ぶりの最高値となる3万2000円台に到達するなど、バブル期以来の高値に、株式市場が大いに盛り上がっている。これを受けて、大手ネット証券を中心に証券口座の新規開設数が急増しているという。
だが、いざ投資を始めようと思っても、いくつかのハードルがあるのも事実。その最たるものは「元手がないこと」ではないか。株式投資は「単元=100株」からの購入が原則。例えば現在1株約2000円のトヨタ自動車なら、100倍の20万円が必要になる。
そうしたなかで投資初心者でも手掛けやすいと注目されているのが、ネット証券を中心に取り扱いが増えている、1株から株が買える「単元未満株取引」だ。正式には1株単位が「単元未満株」、単元の10分の1の10株単位が「ミニ株」と呼ばれている。
単元未満株取引は、あらかじめ決まった時間内に、そのときの株価で売買するのが基本。9~15時までの相場が動いている間ならいつでもリアルタイムに取引できる通常の株取引とは異なり、多少の不便がある場合もあるが、証券会社によっては上場している全銘柄を取り扱っていることもある。
では、単元未満株取引で、どの銘柄を買えばいいのだろうか。悩んでいる人におすすめなのが、東京証券取引所(東証)の全銘柄を扱う、SBI証券の「S株(単元未満株)」だ。ファイナンシャルプランナーの山口京子さんが言う。
「『自動運転』『健康』『人工知能』など、テーマを選ぶと予算に合わせてパッケージで単元未満株を用意してくれる『テーマキラー!』というサービスが人気です」
例えば、「生成AI」といった旬のテーマのほか「好決算」「連続増配」など、条件を選ぶだけで、あらかじめ設定した予算内で、それに合う銘柄をピックアップしてくれるのだ。