缶ビールといえば350ml缶と500ml缶がメジャーだが、ビール大手各社のラインナップには、135mlもしくは250mlのミニサイズの缶ビールが存在する。たとえば今年2月には、アサヒビールが「アサヒ生ビール」の250ml缶を通年で、「アサヒ生ビール黒生」の250ml缶を数量限定で発売。手に取りやすい小容量缶の発売を通じて、まだ飲んだことのない人への購入喚起や飲用喚起を図る狙いだという。
お酒好きな人にとってはこうした容量は物足りなさそうに思えるかもしれないが、小さな缶ビールだからこそいいという人たちはいるのだ。愛飲者の声からミニサイズの缶ビールのニーズを探った。
最初の一口はビールから始めたい
不動産会社勤務の30代女性・Aさんは、大のお酒好きだが、ビールは小容量を愛飲している。
「焼酎や日本酒が好きなんです。でも、最初はビールの一口からスタートしたい時もある。そういう時に350ml全部は多い。135mlや250mlで十分で、それからいつもの晩酌に移行します」
小容量だといろんな種類のビールを一度に味わえることもうれしいと、Aさんは語る。
「その日の気分で、サントリーのプレミアムモルツ、アサヒのスーパードライ、キリンの一番搾り、サッポロの黒ラベルなど、小容量のビールをいろんな種類で飲みたいこともあります。少しずつたくさん、が好きな私にぴったりなんです」(Aさん)