2024年から始まる新しいNISA(少額投資非課税制度)では、最大で1800万円の非課税枠で投資が可能になる。長期で積み立てを行う場合、実際にはどれぐらいのリターンが想定できるのか。新刊『新しいNISA かんたん最強のお金づくり』が話題のファイナンシャルプランナー・横田健一氏が解説する。
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2024年から恒久化され、大幅に拡充される新しいNISAでは、従来のNISAとは異なり、非課税となる投資期間が無期限になります。30年、40年といった長期であっても非課税で投資が可能なのです。
今回は、新しいNISAを活用して、長期的に資産形成していくと、いくら位になるのか、積立投資シミュレーションの結果をご紹介します。
非課税保有限度額1800万円を何年で使い切るか
新しいNISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠という2つの枠を両方同時に利用することが可能ですが、両枠合わせると一人あたり1800万円まで非課税での投資が可能です。
ここで、仮に1800万円全額を毎月の積立投資で使い切るとしたら、積立額と積立期間がどのようになるか計算してみると、次のようになります。
毎月3万円、年間36万円のペースで積立投資をするとしても、50年間継続することが可能です。20歳から始めても70歳になるまで可能ですので、十分すぎる期間と言えるでしょう。
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