身近な菓子として定番「グミ」の人気が勢いを増している。富士経済の調査によると、2023年のグミキャンディ市場は2022年よりも20.3%増加の736億円の見込みだ。2012年に約300億円だったグミキャンディ市場は、約10年で約2.5倍にまで伸びており、同調査では2024年には808億円に達すると予測されている。
そんなグミ人気の中でも、特に熱いまなざしを向けられているのが、硬い食感が特徴の「ハードグミ」。女性だけでなく、男性ファンも増えているというが、一体どのような魅力があるのか、グミ好きな人たちの声から探る。
ガムの「欠点」を補う存在
IT企業勤務の20代女性・Aさんは、ガムとハードグミを併用していた時期もあったが、現在はグミ派だ。
「ガムは一定時間口でくちゃくちゃと噛んでいるのもイヤだし、口から物を出すという行為に少し抵抗感をおぼえるようになって、離れてしまいました。その点、ハードグミはガムの欠点を克服した存在なんです。噛み応えがありつつも、ごみを処分しなくていい」
グミはフレーバーや食感などが多彩なラインナップを誇る。そのためAさんは情報収集や発信が欠かせない。
「グミを通して職場でもコミュニケーションしています。グミの硬さやフレーバーは各メーカーや種類によって違うので、自分好みのものなのか、情報交換することもあります。お試しであげたりもらったり、気軽にシェアできるのもグミの良いところですね。
パッケージが可愛いものだけでなく、男性が手に取りやすいものが増えたと思います。特にハードグミだとその傾向が強く、好きな男性もけっこういるので、デスクにパッケージが置いてあると、話のきっかけになります」(Aさん)