けがや病気はおろか、いつ寿命を全うするかは誰にもわからない。一方、子供や孫がいれば教育費は必ずかかるうえ、ある程度の金額も予測できる。そこで“触れない貯金”として活用したいのが「学資保険」だ。
銀行の定期預金よりも利率が高いうえ、一度加入すれば解約の手間があるため、必要になるときまで確実にお金を貯めながら増やすことができる。
しかも、万が一、親や祖父母などの契約者が亡くなってしまったら、契約時の保障を保ったまま、その後の保険料は免除される。ファイナンシャルプランナーの松浦健二さんが解説する。
「ただし、両親ではなく祖父母が孫の学資保険料を払う場合は、金額によっては贈与税の対象になり得るため、保険料の払い方には注意が必要です」(松浦さん・以下同)
学資保険の場合、一時払いやまとめて数年で払うと、金額が110万円を超えれば贈与税の対象になる場合があるので要注意。そのため、学資保険の保険料は一気に払わず「毎月コツコツ」が定石だ。毎月の保険料の支払い方法を少し工夫することで、よりお得になるものもある。
商品によってはクレジットカードで保険料を払えるものがあるため、貯蓄や運用をしながらカードのポイントやマイルを貯める「ポイ活」にもなるのだ。
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