16才でリリースしたデビュー曲『可愛いベイビー』が大ヒットし、一気に芸能界のスターダムにのし上がった中尾ミエ(77)。それから60年以上経ったいまでも、芸能界の最前線に立っている。なぜトップを走り続けられたのか──そんな中尾に完全密着した。【全3回の第1回】
「おはようございます!」。1月中旬の午前11時、赤いダウンジャケット姿でさっそうと現れたのは、歌手で女優の中尾ミエ。
この日は朝から情報番組『DayDay.』(日本テレビ系)の生放送に出演後、場所を変えて本誌・女性セブンの取材と慌ただしいスケジュールだったにもかかわらず、本人はいたって快活だ。
「最近は寝ててもいいのにすぐ目が覚めちゃって。今朝は4時くらいに起きちゃって、外は真っ暗よ。両手両足を上げてバタバタ振るゴキブリ体操や股関節の可動域を広げる運動、ルーティンのストレッチを30分ほどしてからいつも朝食にしているミューズリー(シリアル食品)を食べて、7時前には家を出ました。
若い頃は朝まで遊んで寝ずに仕事に行くのがカッコいいと思っていたけれど、無茶な生活をした人はやっぱり早死にしている。
だから私は30才になったときからきちっと生活のリズムを整えるようになりました。ちゃんと早寝早起きして3食バランスよく食べれば、ダイエットなんてしなくても体形をキープできるのよ」(中尾・以下同)
そう笑顔で語る中尾がこの日、履いていたのは7cmはあろうかという高いヒール。すらりとしたボディーラインが映えるエスニック柄のロングニットワンピースを身にまとい、77才とは思えないきびきびした動きで写真撮影を何カットもこなす。喜寿を迎えてなお、ハイヒールで芸能界を闊歩するパワフルでチャーミングな中尾に密着した。