身の回りの多くのモノやサービスが値上がりしている昨今、ネイルサロンも例外ではない。原材料価格の上昇や水道光熱費、従業員の待遇向上などを理由に、値上げに踏み切るネイルサロンが相次いでいるのだ。ファッションやメイクと同じようにネイルを楽しみたい利用者からは、嘆きの声も聞こえてくる。
値上げに「えっ」と思わず声がでた
IT企業に勤務する30代・Aさんは、コロナ禍の数年間、ネイルサロンからすっかり足が遠のいていたが、今年の春は久しぶりにネイルを楽しもうと思い、以前通っていた店舗に足を運んだ。
「私はジェルネイルよりもマニキュア派なのですが、やっぱりサロンで甘皮や爪の形などを整えてもらったらキレイなんですよね。そこで、ケアからカラーリングまでやってもらおうと思って、通っていたサロンに予約して2年ぶりぐらいに行ったんです。
そうしたら、『久しぶりですね』と出迎えてくれたサロンのスタッフさんが、私が座って手を出すなり『実は……』と昨年秋に値上げしていたことを教えてくれました。まあ最近どこも値上げだしな、と思いながらも料金表を見てびっくりです。
まず、爪の形を整えてもらうだけのファイリングが、前までは1000円だったのに1500円に。甘皮処理も含めたケアコースに追加して1色塗ってもらうと、7000円近くになっていました。前までは5500円ぐらいだったのに、その値上がり幅がすごいなと。
思わず、『えっ』と声がでてしまいました。動揺し過ぎて、出した手を引っ込めて、『ちょっと考えます』とそのまま帰ってきてしまいました……。ネイルは一旦自分の中で保留にしています」