任天堂は、4月9日午前9時をもって『ニンテンドー3DS』および『Wii U』におけるオンラインサービスを終了した。インターネットを使ったオンラインプレイやオンラインランキング、データ通信などが利用できなくなる。また、ダウンロード購入済みのソフトや追加コンテンツなどの再ダウンロードは可能だが、将来的にこれらのサービスも利用できなくなる予定だという。
昨今では、ゲームソフトをカートリッジやディスクなどの形ではなく、データとしてダウンロード購入するケースも多く、“現物のソフト”ではなくダウンロード販売のみのタイトルもある。しかし今回のニンテンドー3DSやWii Uなどのように、オンラインサービス自体が終了することで、ダウンロードができなくなる可能性もあるのだ。
そういったリスクがあるからこそ、ソフトは絶対に“現物”で購入するというゲームファンも少なくない。都内に住む会社員のAさん(40代男性)はこう話す。
「ゲームってクリアして終わりではなく、プレイした思い出も大切なんです。子供の頃遊んだスーパーファミコンを大人になってから遊びたくなることもある。もしダウンロードで購入していて、なおかつオンラインサービスが終わって再ダウンロードできないとなると、懐かしのゲームを楽しめなくなるじゃないですか。もちろん、古いゲームが現行ハードに移植されることもあるけど、それでは面白くない。古いハードを動かしてプレイするのが重要なんです。だから私は、ゲームソフトは絶対に現物で買うことにしています。古いハードも全部ちゃんと保管しています」
古いハードで発売されたゲームの中には、中古市場で高騰しているものもある。現行ハードに移植されていないタイトルの場合、プレミア価格で購入しないとプレイできないケースもあるという。
「プレイしたい時にプレイできなくなるのが嫌だという気持ちが大きいんです。発売当時に定価で買ったものを、後々になって中古品を定価よりも高い価格で買い直すのも嫌。だから、絶対にソフトは手放さないようにしています」(Aさん)