高級なレストランでディナーをする際は、何らかの有料ドリンクを注文するのが一般的とされる。一方で庶民的な飲食店やファミリーレストランなどでは“ワンドリンクを頼んだほうがいい”というマナーはあまり見られない。
一方で、“チェーン店ではないが、そこまで高級なわけではない”といったお店の場合、ドリンクを頼むべきかどうかで悩んでしまうケースがある。特にお酒を飲まない人なら、“とりあえず1杯”ということにはならず、ドリンクを頼む理由がない場合もあるだろう。そうした人たちは、外食時のドリンク問題にどう対処しているのか。
メーカー勤務のAさん(30代男性)は、お酒が飲めないわけではないが、自分からは積極的に飲まない。外食時も「できることならソフトドリンクにお金をかけたくない」と話す。
「正直、ドリンクは水で十分です。スーパーで買ったら500mlが百数十円で買えるようなソフトドリンクに何倍ものお金は出したくないのが本音。店員さんに『ドリンクはいかがしますか?』と聞かれたらソフトドリンクかノンアルコールビールを頼むし、聞かれなかったら料理だけを注文するのがマイルールです」
Aさんは“ドリンクを頼んだほうがいいお店”をリピートすることはあまりないという。
「例えばラーメン店でも“夜は半分居酒屋”みたいなところもあって、そういうお店はお酒を頼まないと居心地が悪くなる気がするので、行かなくなりますね。個人経営の中華料理店なんかでも、実質的に居酒屋になっているお店にはなかなか行きません。
ただ、何人かで食事に行き、誰か1人がドリンクを頼んだら、自分もソフトドリンクを頼むようにしています。場の空気を壊してまでのポリシーがあるわけでもないので」(Aさん)