飲食店で、家族や友人らとともに、飲み物を片手においしい料理を楽しみたい……。そんな時、飲み物は何を注文するだろうか。お酒を飲むならば、食事に合わせてビールやハイボール、ワインなどといった選択肢があるが、お酒を飲まない場合は事情が異なってくる。本音としては「(無料の)水でいい」と思いつつ、有料のソフトドリンクを頼む人は多い。はたしてそこにはどのような思いがあるのだろうか。特に夜の飲食店でオーダーを悩んでいる人たちに話を聞いた。
ソフトドリンクを頼まないと割り勘で“損”
「お酒を飲まない人にとって、ソフトドリンクオーダー問題は“あるある”ではないでしょうか。私自身、飲み物をオーダーする時は、水かソフトドリンクか悩みます」
そう明かしてくれたのは、メーカーに勤務する30代男性・Aさんだ。しかし学生時代に飲食店でアルバイトしていた経験から、「タダの水」で済ませることにはやや抵抗があるという。
「基本的にはできるだけソフトドリンクを注文することにしています。正直、水でいいなと思うこともありますが、飲食店でアルバイトしていた経験から、飲み物はお店の利益につながることがよくわかっていて……。たとえワンドリンク制でなくても、最低限飲み物1杯は頼むことがマナーというか。ただ、これはあくまで“マイルール”ですけどね。あと、グラスが空いていると、“次どうする?”と訊かれるじゃないですか。そうすると、水でいいとか言いづらくなるんですよね」(Aさん)
IT企業に勤務する20代女性・Bさんは、お酒があまり飲めない。誰かと食事をする時は、水でもいいと思いつつも、ソフトドリンクをオーダーすることが多い。
「お酒を飲む人からは、『ウーロン茶に500円ってバカらしくない?』と言われたことがありますが、じゃあ水でいいかというと、場の雰囲気を壊すかなと思っちゃう。これでもみんなに気を遣ってるつもりなんですけどね。あと、割り勘の場合は、飲む人の分を飲まない人が負担しがちなので、ソフトドリンクを頼まないと逆に損した気分になります」(Bさん)