悩ましいカフェの座り方をめぐる問題
さまざまな用途で重宝されるカフェ。休憩や仕事だけでなく、昨今は訪日外国人も多く訪れることから、特に都市部で混雑が目立つようになった。そんなカフェでは、しばしば「席の座り方」をめぐり、価値観の違いがあらわになる。
先日、空席を探して店内を見回していた30代女性・Aさん(ウェブデザイナー)は、とある光景に「怒りをおぼえた」という。友人同士らしい女性2人が、2人用テーブルをつなげて横並びで座っていたのだ。「友人同士なら、向かい合って座ってほしい。そうしたら、テーブルが一つ空くのに……」と内心憤ったが、「空けてください」とは言えなかったという。
横並びはアリなのかナシなのか。利用者だけでなく、店側の話も含め、座り方の価値観を探った。
テーブルをくっつけて2人ともソファ側に
広告代理店社員の40代男性・Bさんは、Aさんと同意見だ。作業や仕事の打ち合わせでカフェはよく利用するが、「4人分の席を2人で使う客が気になります」と語る。
「たとえば、大きな4人用のテーブルに2人が座っていたら、それは先着順だし仕方ないと思うんですけど、混んでいる時に2人用のテーブルをくっつけて2人とも同じ側に座られると、一つテーブルを空けてと言いたくはなります。カップルとか女性同士、学生と思しき男性同士など、さまざまな組み合わせでやっているのを見ますが、混んでいるときは配慮してほしいですよね」(Bさん)