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「若い時は重宝したけど…」年齢を重ねて感じるようになった“夜行バスの欠点”「翌日使い物にならない」「隣席ガチャに外れたら」…お得さを取るか、リスクを避けるか

お得な移動手段として重宝される高速バス(イメージ)

お得な移動手段として重宝される高速バス(イメージ)

 物価高で燃料費や人件費の高騰などもあり、「夜行バス」にもじわじわと値上げの波が押し寄せている。とはいえ、まだまだ新幹線や飛行機よりも安く長距離移動ができる手段として、重宝されている。夜に出発して翌朝に目的地に到着するため、現地での時間を最大限活用できることもメリットの一つだ。

 特にお金のない学生時代にお世話になった人は多いだろうが、そんな人たちも社会人になって夜行バスから遠ざかるようになったケースは少なくないようだ。年齢を重ねることで気になるようになった、夜行バスの“欠点”とは、一体何か。

遊ぶ時間よりも、睡眠の質を重視したい

 東京都在住のTさん(30代男性)は、学生時代に北は北海道から南は九州と、日本全国を巡るのが趣味だった。夜行バスにもよくお世話になったというが、「今はもう夜行バスに乗れない」と言う。大きな理由は「体力」の問題だ。

「学生時代の貧乏旅行で、月に一度は乗っていました。例えば函館まで新幹線だと2万3000円ほどかかりますが、夜行バスなら7000円ぐらいと激安。しかも深夜に新宿を出発して、寝ている間に現地に到着しているので、時間も効率よく使えます。

 当時は現地に朝7時に到着して、そこからまた次の深夜バスが出る23時ぐらいまで目一杯遊ぶ気力と体力がありました。でも30歳を過ぎると、夜行バスの座席で寝るのはキツイ」(Tさん)

 時間的な意味合いでいえば学生のほうが時間に余裕があり、社会人は限られた時間を効率的に使いたいはずだが、Tさんは、「遊ぶ時間の多さよりも、睡眠の質を確保したい」という。

「夜行バスは座席をリクライニングして寝ることになりますが、起きたら腰が痛むようになりました。学生時代はバスの座席でも熟睡できて、体力も普通に回復していた感じがありましたが、今はもう無理ですね。寝る時は布団で寝たい。お金を払ってでも、ゆっくりとしたスケジュールで旅行したいです」(同前)

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