電子マネーの普及に伴い、現金を使わない“キャッシュレス化”の流れが、社会全体で進んでいる。うまく使えば、便利な上にお得な生活も手にできる。
たとえば、Suicaやnanaco、WAONなどのプリペイド型は、電子マネーの残高が不足すると、特定のクレジットカードから自動で入金される『オートチャージ』を設定することができる。「電子マネーにチャージされる際に高還元でポイントが得られ、さらに電子マネーを使う際にもポイントが貯まり、一挙両得です」(電子マネーに詳しい消費生活評論家の岩田昭男さん)という。
電子マネーをもっとうまく活用するためには、どうすればよいのか。節約アドバイザーで、電子マネーのお得生活を実践する矢野きくのさんは語る。
「ポイント還元の恩恵を日常で受けるには、近所のスーパーの電子マネーをクレジットカードと紐づけてフルに活用することです。私の場合、家の近くにセブン-イレブンとイトーヨーカドー、イオンがあるので、nanaco搭載のクレジットカード『セブンカード・プラス』と、WAON搭載のクレジットカード『イオンカードセレクト』を使い分けています。
セブンカード・プラスは、通常0.5%のポイント還元ですが、イトーヨーカドーやセブン-イレブンでの支払い時には3倍の1.5%にポイントアップします。イオンカードセレクトも、イオンやミニストップなどでの買い物が通常0.5%のところが1.0%になるんです」
さらなる裏ワザがある。nanacoは300円の発行手数料がかかるが、「8の付く日」のハッピーデーに1000円以上チャージして申し込むと、発行手数料が無料になる。ちなみに、ハッピーデーはnanacoを利用すれば、イトーヨーカドーのほとんどの商品が5%オフで買える。