プロリーグ戦「Mリーグ」の開幕を10月に控え、活気を帯びる麻雀業界。2017年には国際麻雀連盟が、国際囲碁連盟や国際チェス連盟も加盟する「国際マインドスポーツ協会(IMSA)」に加わったことで、麻雀はマインドスポーツ(頭脳スポーツとも呼ばれる)として世界的に認知が広まりつつある。
麻雀と同じく、頭脳スポーツとして位置づけられることの多いゲームとして「ポーカー」がある。ここでいうポーカーとは「テキサス・ホールデム」という種類で、2枚手札が配られたときから、ベットタイムは始まり、確率論などを駆使しながらプレイする心理戦が特徴的なゲーム。全世界で競技人口が1億人以上いるともいわれている。
ポーカーはカジノで行われるゲームのひとつ、という認識が一般的には強いだろうが、日本においても、テキサス・ホールデムの競技大会は開催されている。麻雀のように競技ポーカーが普及する可能性はあるのだろうか。国内最大規模の競技ポーカー大会を開催するジャパンオープンポーカーツアー株式会社・代表取締役の宮田達宗さんが解説する。
「テキサス・ホールデムのポーカーが日本で広がり始めたのは2003年頃からで、2007年には初めての競技大会が開催されました。ウェブと相性のいいポーカーは、関連のネットゲームやスマホアプリの普及に伴い、プレイヤー数もさらに増えていくでしょう。国内の遊戯経験者は現在少なくとも50万人はいると推計されます」(宮田さん・「」内以下同)
日本でポーカープレイヤーが集まるのはアミューズメント施設(ゲームセンターなどと同じで賭博行為等は一切禁止)。全国に点在し、都内だけでも数十か所はある。そこではディーラーを前に実際のポーカー台でプレーすることが可能。