カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

参院選後の日本株 「夏枯れ相場」を経て上昇するタイミングは?

日本株市場は夏休み相場に突入か

日本株市場は夏休み相場に突入か

 7月21日の参議院選挙は、与党が改選過半数を上回ったものの、改憲勢力は3分の2を割り込んだ。参院選前まで日経平均株価は21000円台で推移していたが、今後はどう動くのだろうか。カリスマ主婦トレーダー・池辺雪子さんが今後の見通しを解説する。

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 参議院選挙後の日経平均の値動きについてテクニカル分析を用いて予想します。日経平均は6月3日に20337円をつけたものの、7月1日には21900円まで上昇しました(レートはくりっく株365を参照、以下同)。その後7月18日には21024円まで押したものの、執筆中は21500円までリバウンド。日足の移動平均線長期線や一目均衡表における雲の下限にサポートされていました。フィボナッチリトレースメントでは、50%の押し目価格を少し割り込みましたが、61.8%までには至らず、持ちこたえています。

 8月は「夏枯れ相場」というアノマリーがあり、8月中旬にかけて、日経平均は下落しやすい地合いとなります。機関投資家などの大口参加者がお盆休み前にポジション調整を行い、また積極的に新たなポジションを保有しようとしないため、需給環境の悪化を引き起こすことが背景にあります。

 夏休みを終えた9月には、多くの日本企業が中間決算を迎えますので、ポジションを再構築する機関投資家の動きが現れ始めます。また、海外の投資家も休みを終え、相場に戻り始めるころです。日経平均が大きく上向くとしたら、そのタイミングではないでしょうか。日経平均の上昇に期待するなら、お盆で下落した際は「押し目買い」のチャンスとも考えられます。

 ちなみに6月は日本のボーナス時期で、個人投資家の買いフローが比較的入りやすいことから、アノマリー的には6~7月は上昇しやすい月と言われています。このことから7月の参議院選挙まで日経平均が大崩れしなかったことも頷けます。

 これから訪れる夏休み相場では焦って取引をせず、株価が調整されるのをゆっくり待つことが賢明でしょう。「休むも相場」という格言もあります。当面の日経平均株価の見通しは、日銀が現状の水準でもETF(上場投資信託)の買い入れをしっかりと行ってきていることから、底堅く推移しやすいと言えるのではないでしょうか。

【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/

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