最新機器が次々登場する家電だが、「借りる」ことで生活コストの圧縮につなげることができる。ファイナンシャルプランナーの丸山晴美氏はこういう。
「テレビや冷蔵庫といった長く使うものは別として、目新しい家電を“衝動買い”して失敗することは多々あります」
埼玉県に住むA氏(64歳)もこう打ち明ける。
「孫の入学式を撮影しようと奮発して10万円ほどする4Kビデオカメラを買ったのですが、冷静に考えれば使う機会など年に2~3回もない。そもそも自宅のテレビが4Kに対応していないのを購入後に気づき“宝の持ち腐れ”になりました」
通販番組などを見て、外壁洗浄や洗車などに使う3万~4万円の高圧洗浄機をつい衝動買いしてしまったという人も少なくない。
「実際に使ってみると、意外と圧力が弱かったり、タンクの水があっという間になくなったりでお蔵入りになりがちです」(丸山氏)
そういった無駄な出費を避けるためには、“お試し”で家電を借りるのが賢い選択と言える。
レンタル大手の「DMMいろいろレンタル」では、各種家電のほか、旅行用品や衣類など4100点以上の商品を常備。たとえば市価13万円ほどの4Kビデオカメラは、往復の送料も込みで1泊2日6000円前後からレンタルが可能。高圧洗浄機は同じく3000円台から借りられる。いずれも定価の10分の1以下だ。
「家電の場合、お孫さんの運動会や学芸会を撮るためのカメラなど、年に数回しか使わないものは費用対効果が見合わないことが多い。“あったら便利かも”という商品は、まずレンタルで数日間使用してから、購入を検討することをお勧めします」(丸山氏)