東日本を中心に甚大な被害をもたらした台風19号。そこで一気に注目が集まったのが「養生テープ」だ。多くの人が、強風による窓ガラスの破損を防ぐために、養生テープを買い求め、スーパーマーケットやホームセンターなどの店頭から消えたのだ。
その一方で、窓ガラスを補強するために養生テープ購入したものの、それ以外の使い道がわからないという人も多いはず。そこで、せっかく購入した養生テープを無駄にしないための、様々な使い方を紹介する。
室内のケーブル固定に活用
養生テープの粘着力はそこまで強くない。だからこそ、貼ったり剥がしたりしても接着剤の跡が残りにくいことが特徴のひとつだ。以前から養生テープを日常的に使っているという30代の男性会社員・Aさんはこう話す。
「室内でのケーブルの固定に養生テープを使っています。屋外にCS放送のアンテナを設置しているんですが、そのケーブルは、部屋を1つ経由してリビングのテレビに接続。ケーブルを壁にはわせて固定するのに、養生テープを使っています。私の借りているマンションは新築で、大家さんがちょっと厳しい人でして、壁に鋲を刺すのはもちろん、テープなどの後も残してはダメという決まりだったんですが、養生テープなら跡があまり残らないからOKということになっているんです」
キッチンマットの固定に使っているのは40代の主婦Bさんだ。
「キッチンマットって、固定しないと簡単に動いちゃって、ちょっとイヤなんですよね。滑らないシートを使ってみてもイマイチだし、ガムテープとか強力な両面テープで固定すると跡が残るうえ、逆に動かして掃除したい時に面倒なんです。なので、養生テープを丸めて両面テープのようにして、キッチンマットの裏側に貼って、固定しています。普段は固定されるし、動かしたい時は比較的簡単に動かせるので重宝しています」
さらにBさんは、冷蔵庫の扉にも養生テープを使っている。
「ウチの冷蔵庫はもう10年以上使っていて、ちょっとドアの閉まりが悪い時があるんです。だから、冷蔵庫の本体と扉を固定するための養生テープを使っています。養生テープを導入してから、冷蔵庫が開けっ放しになってしまうことはなくなりました(笑)」