動画配信サービスのNetflixが、動画を1.5倍の速度で視聴できる機能を試験導入している。 作品を提供する制作サイドから難色を示す意見が出る一方で、ユーザーからはより多くの作品を出来るようになると、歓迎する声もある。テレビのハードディスクレコーダーでは、すでに実装されているこの種の機能。すでに日常的にテレビ番組を倍速視聴しているユーザーたちに、その使い勝手を聞いた。
20代の女性・Aさんは、テレビのハードディスクレコーダー上に、ドラマやバラエティを毎週20作品ほど録画予約している。平日の仕事帰りや土日の午前中に、膨大な量の録画番組を消化するため、3年前から倍速再生機能を活用している。
「好きなドラマはじっくりと観たいですが、バラエティ番組は、倍速や飛ばし飛ばしでも内容を把握できる。さすがに2倍速だと追い切れないこともあるので、1.5倍~1.8倍ぐらいの早さで観ることが多いです」(Aさん)
なぜ、Aさんは倍速モードで番組を観るようになったのだろうか。
「より多くの番組を見たいし、必要ない情報に時間をかけたくない。ニュースや情報番組の場合、紹介されている内容が知りたいのであって、芸能人の意見やリアクションには関心がまったくありません。『ながら視聴』ならまだしも、通常のスピードでの再生だと、時間をもったいなく感じてしまいます」(Aさん)