中学・高校時代、同じクラスの一部の「仲良しグループ」で行動を共にする人は少なくない。一方でそうしたグループに入ってしまうと、自分の意見を主張したり、単独行動したりするのを遠慮して、ストレスを感じる人もいるだろう。
そんな人でも、高校を卒業して大学に入学する段になると、「やっと仲良しグループの同調圧力から解放される」と安心するかもしれない。一般的に大学には、中学や高校ほど固定化されたクラス制度が存在しないからだ。
ところが、大学でもやはり集団の同調圧力から逃れられない人もいるようだ。都内の有名私立大学に通う女性Aさん(20歳)は、こう語る。
「大学に入学してから一番驚いたのが、学科内100人単位でLINEグループを作り、常にどうでもいい雑談が繰り広げられていることです。試験や講義の情報も飛び交っているため抜けるに抜けづらく、非通知設定にするのが限界。『いやなら抜ければいいじゃん』と言える人は強い人です。私は人の目を気にしてしまうし、4年間関わる人間との関係を悪化させたくないので、イヤイヤ耐えている状況。
学科だけでなく、サークルや各講義で仲良くなったメンバー同士のLINEグループもあり、講義中もつねに会話が飛び交っています。正直、大学に入ったらこういうコミュニケーションって無くなると思っていたのですが高校時代よりも悪化している印象で、つらいです」(Aさん)