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がん保険 主治医が書く診断書によって保障が左右される

がん保険で給付金が出るかどうかの分水嶺は(イメージ)

がん保険で給付金が出るかどうかの分水嶺は(イメージ)

 日本人の2人に1人がかかるといわれ、死因としては最も多い「がん」。“もしも”に備えて「がん保険」に加入している人は少なくない。だが、加入しただけで安心してはいけない。

 主治医が書く診断書の内容によって、保障が受けられるかが左右されるケースもあるのだ。

 卵巣がんになった40代女性は、抗がん剤治療の開始前に「抗がん剤の副作用もあるから、口内炎の予防として歯医者の受診を」と医師から勧められた。がん治療の一環だと思って、パートを休んで治療に通ったが、保険会社から「通院給付金は出ない」といわれた。

 一方、60代男性が胃がんから胃穿孔を患い、20日以上の入院となったケースでは、本人は相当の自己負担を覚悟したが、主治医が診断書で胃がんとの因果関係を記載したところ、がん保険から日額1万5000円の入院給付金が出たという。がんライフアドバイザー協会代表理事の川崎由華氏が指摘する。

「がん保険はがんの治療しか適用されないと思いがちですが、がんとの因果関係によって保障されるかが決まってきます。医師の診断書に、因果関係を明記してもらって証明することが重要になります」

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