新型コロナウイルスの感染拡大もあって、生命保険の申込件数が急増している。日本最大級の保険選びサイト「保険市場」では、3月の申込件数は前年同月比で82%増となった。一方で、保険は「マイホームに次いで人生で2番目に高い買い物」とも言われるように、本当にその保険が必要かどうかは今こそ吟味したいもの。
そうした中で、「解約してはいけない保険」とはなんだろうか。超低金利時代のいま、終身保険のような貯蓄性のある保険にはメリットが少ない。逆に言えば、いまよりもずっと金利が高かった時代の保険は、手放してはいけない「お宝保険」ということになる。
「いまから20年以上前の1996年3月までに契約した終身保険の予定利率は3.75%もありました。現在の予定利率が0.25%程度なので、15倍ほど開きがある。これは大切にとっておいてほしい」(生命保険会社勤務の経験を持つファイナンシャルプランナーの横川由理さん)
ファイナンシャルプランナーの長尾義弘さんもつけ加える。
「バブル期の1985年4月1日~1990年頃までは、利回り6%といまでは考えられないような高い利率のものもありました。バブル崩壊後、予定利率は段階的に引き下げられましたが、それでも1999年3月までのものなら2.75%ほどの利率です。
こうした『お宝保険』は、裏を返せば保険会社にとっては“困る商品”ということなので、あの手この手で解約させようとしてきます。“コロナ後”に営業員が見直しをすすめに来たとしても、『わざわざ家まで来てくれたんだから』などと流されないで、しっかり守ってください」
※女性セブン2020年5月21・28日号