キャリア

ママ向け、若者向けなどハローワークが多様化 資格取得の支援も

子供のいる女性向けの「マザーズハローワーク」とは?(写真:共同通信社)

子供のいる女性向けの「マザーズハローワーク」とは?(写真:共同通信社)

 緊急事態宣言の裏でささやかれる全国的な経済危機。総務省の統計によると、2020年3月だけで完全失業者数は172万人。倒産に至った企業はすでに100件を超えた。感染リスクを遠ざけても次にやって来るのはわが家の経済危機だ。もしものことがあったとき、どのように対処すべきか?

 失業や転職をはじめとした職業生活全般に詳しいジャーナリストの日向咲嗣さんは「いい求人を見つけたければ、真っ先にハローワークを頼ってほしい」と話す。

「ハローワークというと、もともとサラリーマンで、失業者が行く場所と考えている人が多いかもしれません。しかし実際には、子供を持つ母親向けのサービスが充実しているほか、正社員はもちろんパートやアルバイト先も探すことができます」(日向さん)

 子供のいる女性なら「マザーズハローワーク」を利用すれば、より仕事探しが楽になる。「仕事と子育ての両立を目指すための就職を支援するハローワーク」として2006年に全国12の都市でオープンし、現在は東京や横浜、広島、熊本など全国21か所に拡大している。

 子連れで利用できる施設が充実しており、セミナーや相談中に子供が遊べるチャイルドコーナーや授乳室などを併設。また、子供を抱っこしたままだったり、そばで子供用の椅子に座らせながら相談やアドバイスを受けられるのもうれしい。ハローワークでの勤務経験がある社会保険労務士法人岡佳伸事務所の岡佳伸さんもこう語る。

「専任の相談員がマンツーマンで対応してくれますし、この会社は時間の融通がきくとかシングルマザーの雇用実績が多いといった情報の蓄積がある。事前に相談員に連絡をして予約を入れ、会社をピックアップしておいてもらうことも可能です」

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